自棄になった自分のその先は

理不尽な理由で彼氏に振られた。
しかも誕生日プレゼントをかなり奮発してやった後だったのに。
あ~もうなんか腹立つ。

今週はバイトも少ないし友達と飲み会もあるのにお金どうしよう。
あ~。ため息でちゃうよ。

駅前を歩いていたら、何かにつられるようにパッと目についた看板。
すぐにでも働ける日払いバイト募集だった。

もーこれでいいや!看板だっておしゃれそうだし入ってみようかな!と思って階段を下がり中に入ったらシックな雰囲気のお店だった。

ネクタイをした爽やかな店員さんがきて、「バイトをしにきてくれたのかな?」と優しく言うから、思わず「はい!」と答えちゃった。

仕事は「来てくれた男の人を癒しながら、自分も癒される」という事らしいけど、貰える金額を知って自分が何を求められているのかは大体わかった。
いつもなら絶対に手を出さない仕事だけど、彼氏に振られたし自棄になっているのかも。

今なら私、何だってどうなったっていいやって思えちゃって。

ボーッとそんな事を考えていたらついに最初のお客さんが来た。
やっぱりちょっとドキドキするし変な人だったらいやだな、とか思っていたけど、優しくて紳士っぽい人でびっくり。

よく見たらキレイな顔でラッキー!
こんな所にちょっとかっこいい人とか来るんだね!

しかし、夢が見れたのもこの日まで。
後はそこそこの人だった。
世の中には、イケメンと言われる男性は、絶対数が少ないのだなと知ってしまった。

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